訪問取引お断りステッカーと「新道消費者トラブル撃退作戦」
突然自宅に来たセールスに、断り切れずに話しを聞いていたら、必要ない物を買わされてしまった!
ご自身や周りの方がこのような経験をされたという方は多いのではないでしょうか。
実際、訪問勧誘から消費者トラブルに巻き込まれたというケースは後を絶たず、特にご自宅にいらっしゃる時間が長いご年配の方が被害に遭う割合が高くなっています。
そこで、京都弁護士会では、押し売り(訪問販売)や押し買い(訪問購入)などを「事前に断りたい」という消費者の方を支援するために、「訪問取引お断りステッカー」を配布しています(京都弁護士会訪問取引お断りステッカーの入手方法など詳細につきましては、専用ページ(https://www.kyotoben.or.jp/syokai_syouhisya2.cfm)をご覧下さい。)。
このステッカーを玄関などに貼って頂ければ、そのお宅では訪問勧誘を拒否しているということをはっきり示すことができますし、もし勧誘を受けても断りやすくなります。
また、京都府では、「京都府消費生活安全条例」という条例があり、その中で、玄関や門戸にお断りステッカーを貼ったお宅に勧誘することが禁止されてもいるのです。
そして、この度、京都弁護士会は、このステッカーを広めていこうと、初の試みとして、京都市内で最も高齢化率の高い東山区の中で取り組みへの賛同が得られた新道自治連合会のご協力を得て、新道学区でステッカーを全戸に配布し、消費者被害の予防を強化するモデル地域作りを行います。
そして、その取組み開始式を、去る2017年7月5日に、新道学区内で特に京都らしい風景の宮川町歌舞練場において、住民である舞妓さんもお呼びして開催しました(ステッカーを持っているのが私です)。
当日の詳細は、別途設けたページをご覧いただくとして、ここではこぼれ話をします。
当日注目を集めたのは、主役であるステッカー!とステッカーを精一杯PRしてくださった舞妓さんでした。
当日は歌舞練場の近くを回ってステッカーを配布したのですが、舞妓さんの「ステッカー使っておくれやす」に、早速何軒もの玄関先でステッカーを貼っていただきました。
京都弁護士会のステッカーのイラストは、オリジナルのもので、京都らしい着物を来たかわいい女の子と女の子を守る犬が描かれています。宮川町の雅な長屋を背景に、舞妓さんがステッカーを手にした様子は、まさに京都ならではの情景でした。
今回の取組みをきっかけに、少しでも多くの方にステッカーを知っていただき、京都を安全・安心に暮らせる地域にしていく一歩にしたいと考えています。