引退


今年は、私の大好きな人が引退してしまいました。
泣き虫、愛ちゃん
ではありません。
安室奈美恵さまです。

引退が発表されたのは、昨年9月20日、彼女の40歳の誕生日のことでした。
その日、私はというと司法修習の集合修習で埼玉県和光市にある司法研修所の寮で生活していました。
その日の修習が終わり、寮に戻ってスマホを確認していたら、ファンクラブのメルマガで引退発表を知り、ネットニュースなどでも確認しました。
でも、全然信じられなくて、というか信じたくなくて、いたずらメール、デマのニュース記事だろう、起きたら何事もなくなっているはずだ、これは何かの間違いだろうと、その日は引退発表を信じることなく、酒をいつもより多めに浴びて早々に寝ることにしました。
寮の自室にはテレビがなかったので、翌朝目覚めると、昨晩の悪い知らせは思い出すこともなく、修習に向かうことができました。しかし、同期に「安室ちゃん引退してしまうやん」と言われて、あれは現実なんだと、一瞬で昨日の悪夢のような出来事がよみがえり、途方にくれたことを今でもはっきりと覚えています。

とはいうものの、私が彼女にハマったのは、そんなに昔のことではなく、比較的ファン歴は短い方です。CDを聞いていた程度で、2012年に初めてライブに行くまでは、ライブDVDも持っていませんでした。
ところが、2012年に初めて彼女のライブを観に行く機会があり、一瞬でドハマりしました。
カッコイイ!かわいい!美しい!
初めて見たときの感動は忘れられません。言葉で言い表すことができない衝撃を受けました。人生で最初で最後の一目惚れだろうと思います。
すぐさまファンクラブに入会し、過去のDVD作品を買い漁っては家でも車でも繰り返し毎日のように見て、それ以降は毎年ライブも観に行くことができていました。
しかし、引退発表後に発表された最後のツアーに関しては、札幌から福岡までの5大ドームすべてに申し込みましたが、全滅でした。ファンクラブ先行や他の先行、一般など申し込みできるものはすべて申し込みましたが、「厳正なる抽選の結果、残念ながらチケットをご用意することができませんでした」というメールが送られてくるばかりでした。くじ運が強い人が心底うらやましいです。

引退発表後は、テレビに出演される機会も増え、ステージ上では見ることのできない姿を見ることができたり、特集などで昔の映像が流れたりということは嬉しかったのですが、やはり、ステージ上でのパフォーマンスがもう見れないということがすごく寂しく思います。もっと早く昔から彼女のライブを観に行くことができていたらなと、後悔が残ります。
あの投げキッスをもう受け取ることができないと思うと悲しくてやり切れません。
「今日はどうもありがとうございました。また遊びに来てね~バイバーイ♡」からの引き際での投げキッスがたまらなかったんですよ。
パフォーマンスはもちろんなのですが、ステージにかける想いやストイックさなどその生き様もすごくカッコよくて魅力的で永遠の憧れです。
25年間、本当にお疲れさまでした。

林  浩之(2018年11月13日記)


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