イチロー選手引退…


京都弁護士会ブログをご覧の皆様初めまして。田中彰寿法律事務所で執務させていただいております弁護士の榮田翔太郎(さかえだしょうたろう)と申します。
  
私は、小中高ともに野球部に所属し、学生時代は野球に打ち込んでまいりました。また、プロ野球やメジャーリーグの中継を観戦するのも大好きです。ですので、私にとって野球は無くてはならない存在です。
この弁護士会ブログ執筆の依頼を受けたすぐ後にイチロー選手が引退を表明しました。執筆依頼のタイミングと引退表明が重なったのはただの偶然ですが、この内容で書きなさいと言われている気がしたので、ブログの内容はイチロー選手のことについて書かせていただきたいと思います。

イチロー選手と言えば皆さんご存知であろう野球選手のイチロー選手です。もはや野球そのものより知名度があるのではないかと思わせる日本が誇るスーパースターです。残した記録は向こう百年誰も破ることはできないといわれています。

イチロー選手のすごさとしてよく挙げられるのは、卓越したバットコントロール、守備範囲の広さなどがありますが、中でも一番クローズアップされるのは準備を怠らない日々の姿勢でしょうか。
徹底した自己管理の下、試合に備える姿は関わった全選手が驚嘆の声を上げ、称賛しました。昨年シーズン中に今シーズンは公式戦に出場することはないと告げられてからも練習を続けコンディションを整え続けました。

そんな一年を過ごし迎えたのが、今年の3月20日、21日の開幕戦でした。この試合にはイチロー選手が出場すると事前に発表されていました。引退試合とは銘打たれてはいませんでしたが、公式戦へ向けての練習試合であるオープン戦で一本のヒットも出ていないという結果から、引退試合になるかもしれないということは薄々ながらファンは感じていたと思います。それでも公式戦ではヒットをバンバン打ち、本来の輝きを見せてくれることを誰もが祈っていました。

しかし、ヒットが出ることはありませんでした。

あれだけ簡単にヒットを打っていたイチロー選手からヒットが出ない。あぁだから引退するんだよな、と私もファンの一人として心の整理をつけられた気がしましたし、ボロボロになるまで選手を続けてくれたことに感謝を述べたい気持ちになりました。最終打席ではなんの変哲もないゴロを全力疾走であわや内野安打というところまでもっていく脚力を披露しました。イチロー選手がたゆまぬ努力をこれまで続けてきたことを証だと思いました。

結局3月21日の試合をもってイチロー選手は28年の現役生活に幕を下ろすことになりました。私は、1990年生まれで現在28歳ですから、私が生まれてからずっとイチロー選手は球界で活躍していたことになります。イチロー選手にヒットが出たことをニュースで見るのは、私にとって日常でしたから大変さみしいです。本当にお疲れさまでしたという思いです。
  
イチロー選手は引退記者会見において、一生懸命頑張ったとしても、必ず前進するわけではなく、むしろ後退することもあった、という旨の言葉を残されました。本当に努力を重ねた人の言葉なので本当に説得力があると感じましたし、深く印象に残っています。

私は、今年の1月に弁護士としてのスタートラインに立たせていただきました。これからどれだけ頑張ったとしても大きな壁にぶつかるときが来ると思います。そんな時にはこのイチロー選手の言葉を思い出し、イチローだってうまくいかないことはあるんだから自分が壁にぶち当たって当たり前と思い、歯を食いしばって頑張っていきたいと思います。

以上、私がイチロー選手引退にあたって感じたことをつらつらと書かせていただきました。ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

榮田翔太郎(2019年4月11日記)



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