ヲタクという生き方について


ブログをご覧いただきありがとうございます。72期の松木慧です。約3か月前に弁護士になったばかりで,右も左もわからない状態であるものの,優しくてイケメンで素敵なボスの指導のもと,何とか日々の業務に励んでいるところです。事務所では,ボスは私の背後に鎮座されておられますが,そんなボスから(事務所内なのに)メールでブログの執筆依頼が来ました。趣味のことを書くような指示もありました。ボスの指示です。そこは従わなければなりません。以下,長くなるかもしれませんが,私の趣味について書かせていただきます。

私は,AKB48というアイドルグループが好きです。約11年ほど応援しています。そうです。ヲタクです。しかも,私は少々太っています。しかも,眼鏡です。髪の毛は母親ゆずりの天然パーマです。とある先生からは「もじゃ木」と呼ばれています。そうです。見た目からヲタクです。でもチェックのシャツは着ませんし,シャツインもしません。背中と一体化しているようなリュックも背負っていません。今日はみなさんにヲタクという生き物について紹介します。

1.ヲタクに言ってはいけないこと
①「アイドルが彼女になるわけじゃない」
その通りです。それは,ヲタクも分かっています。所詮ヲタクという消費者です。お金を払わないとアイドルには会えません。しかし,言ってはいけない理由はヲタクが「アイドルが彼女になること」を信じているからではありません。「本当はそんなこと思っていないのに」そう言われるのがめんどくさいからです。アイドルに本気で恋をしている人の事を,業界用語で「ガチ恋」といいます。でも,実はガチ恋の人そんなに多くないと思っています。少なくとも私は違います。それは,AKBのコンセプトが,アイドルの成長過程を見せるという戦略だからです。しかも,応援するアイドルは多くが10代~20代前半の若い子です。本気になると捕まる年齢です。アイドルが苦しい時も楽しい時も,なんならスキャンダルが出た時も,ヲタクはそっと見守る存在です。ただ,稀に本気でアイドルと付き合おうと思っている厄介なピンチケもいることは確かですが,多くはないということをお伝えしておきます。※ピンチケというのは,昔,AKB劇場で,学生に対して交付される公演のチケットがピンク色であったことから,ピンクチケットという用語が略されているわけですが,現在では若くてパワーの有り余っている人の事を揶揄する意味で使われています。

②「なんで今さらAKBなの」
私は,AKBが好きですが,もう少し正確にいうと,AKBという「インフラ」が好きです。好きな理由は,流行っているからでもCDが売れているからでもありません。握手会,総選挙,神対応・塩対応など今や多くの人が聞いたことのあるワードに市民権を与え,社会を巻き込んだムーブメントを起こすパワーに惹かれました。毎日劇場公演が行われ,多種多様な人材が居て,秋元康の作る歌詞が好きです。AKBもう売れてないのに,TVであまり見ないのに,もう皆が知っている人は残ってないのに,まだ好きなの?と聞かれることがよくあります。しかし,これって熱狂的な野球ファンに「毎年優勝できないけど,そのチーム応援するの?」と聞いているようなものです。その理屈でいうならば,カープが優勝すればカープファンに,巨人が優勝すれば巨人ファンにならざるを得ません。でも熱狂的な野球ファンの方は,きっと同じチームを応援し続けるとおもいます。それと同じです。流行っているから好きというファッション的な感覚では応援していません。

2.じゃあ,いつまでヲタク続けるの?
これは,確かに問題です。好きなグループが解散したら,好きな子が卒業したら,恋人ができたら,結婚したら等,それぞれのタイミングはあるとおもいます。ただ,ある日,私の贔屓にしているメンバーの1人が言った言葉に感動してしまいました。。
「アイドルは職業だから辞めることができる。でもヲタクは生き方だから辞められない。」
その通りだと思いました。ヲタクは結局「好きなことに一直線,好きなことを極めたい」と思う人種です。これは弁護士の業務もそうで,一般企業であれば定年にあたる年齢を超えていても,いつまでも事件が好きでやり続けたいと思う弁護士も居ると思いますし,もはや弁護士という職業ではなく,生き方になっている先生もいると思いますし,私もそうでありたいと思います。「続けられなくなったら辞める」。この一言が答えだと思います。

3.最後に
正直,ここまで読んでいただいている方がどのくらい存在しているのかわかりませんが,気持ち悪いヲタクの文章を読んでいただきありがとうございました。きっと,人にはどこかヲタクっぽいところが誰しもあるとおもいます。あとは,その方向性が違うだけです。皆さんも,何かヲタクの側面を見つけたら,私に教えてください。
最後になりましたが,この文章は私の個人的な見解であり,この内容が正しいと申し上げるつもりはありませんし,ましてや当会がAKB48を応援しているわけではないことを申し添えます。

松木  慧(2020年4月10日記)

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