弁護士会ブログをご覧の皆様、はじめまして。けやき法律事務所の林柚希です。
今年の1月1日に京都弁護士会に入会し、1月6日から弁護士として働き始めました。
まだまだ不慣れなこともたくさんあり、ばたばたと過ごしているうちに気付けば5月。その間に、世の中は大変なことになってしまい、私も不要な外出を避けながら、日々、皆様の健康と一日も早い事態の収束を願うばかりです。

さて、ブログの執筆依頼を受けたものの、ここ数か月、仕事と部屋の片づけに追われていた私は、趣味の時間をとっておらず、熱い思いをぶつける先が思いつきません。考えた結果、最近は「家」で過ごす時間も増えたので、私の中学生のころからの夢についてお話しさせていただこうと思います。

きっかけは忘れてしまいましたが、私は中学生のころ、「自分の家を建てる」という目標を設定しました。
当時の私が思い描いていたのは、掛け軸の裏の通路やどんでん返しの壁があるようないわゆる忍者屋敷でしたが、時を経るとともに露骨な忍者屋敷への憧れはなくなりました。そして、本棚の裏に隠し通路があり、そこを進んだ先に秘密の小部屋があるような少しおしゃれな家を思い描くようになり、我が家に招待した友人に「家の外から見た窓の数」と「家の中から見た窓の数」の違いを指摘され、秘密の部屋の存在を暴かれてしまうことが私の夢になりました。
さらに時を経て、趣味である読書と映画鑑賞に合わせ、壁一面本棚の部屋やシアタールームを作ることを思いつき、大好きなヒーロー映画のフィギュアを並べるコレクションルームを併設するなど趣味に特化した家づくりを考えるようになりました。
最近では、トイレを2つ作ること、洗面台と接する壁はきちんと防水にすること、風呂場には掃除のできないような不要な隙間を作らないこと、など実際に住むことを考えた現実的なおうち計画へと変わりつつありますが、もちろん秘密の小部屋や趣味の部屋は諦めておりません。

「自分の家を建てる」目標を掲げ早13年、家はまだまだ建たないまま夢ばかりがふくらみます。庭の広さはどれぐらいいるのか、和室を作るか作らないか、考えることは尽きません。そうして欠陥住宅のお話を聞いて時々不安になるのです。私の夢のマイホーム、ちゃんと建たなかったらどうしよう。そんなときこそ弁護士の出番なのでしょうが、やはり無事に建つに越したことはないのです。

このように、私は長年、実現するかも分からない夢のマイホームについて考え続け、一人で嬉しくなったり不安になったりしてきました。
叶えばよいとは思いつつ、叶わなくてももう十分楽しんだような気もします。
いつか本当に建てられましたらお世話になった皆様を我が家へご招待しようと思います。
是非、窓の数を数えに来てください。

以上、皆様にとってはどうでもよい、しかし私にとっては大切な夢のお話でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。

林  柚希(2020年6月5日記)



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