健康管理上のヒヤリ・ハット


本ブログをご覧のみなさま,初めまして。
虎ノ門法律経済事務所京都支店の北川将弘と申します。今年1月1日に弁護士登録を行い,仕事を始めております。
本ブログを執筆している段階(5月末頃)で仕事を始めてそろそろ5か月が経ちますが,日々いろいろな経験をさせて頂いております。
私は,本ブログに書いておられる他の方々のように素敵な趣味や小粋な小ネタを持ち合わせていないので,最近経験した健康管理上のヒヤリ・ハット事例を共有させていただこうと思います(お役に立てるかは分かりませんが…)。

コロナに伴う非常事態宣言が発令されている真っ最中の4月中旬頃,私は少し腹痛を感じました。普段から比較的胃腸が弱めな私は,おなかを壊すこともままありましたが,この時は少しばかり症状が強めでした。
前々から,「出勤前に検温しなさい」と厳命を受けていましたが,私は今年から一人暮らしを始めたものの,コロナ旋風のせいでどこの薬局でも通販でも体温計が売っておらず,自宅に体温計がありませんでした。
そのため、この日も「おなかは痛いけど熱はないな,ヨシ!」と自分に言い聞かせ,出勤しました。

事務所へ出勤すると,ボスから「今日,体調悪い?」と声をかけられました。私は,ちょっとした変化にも気づいてもらえたことに感謝しつつ「そうなんですよ。今日おなか壊してるんですよねー。」等と軽く返答しました。
しかしながら,この非常事態宣言下では「疑わしきは出勤せず」の原則が妥当します。ボスからは,すぐに関係機関に連絡した上で,医療機関を受診するように指示を受けました(コロナの症状の中には腹痛も存在するようです。)。

そこで,私は厚労省の相談窓口に連絡し,指示を仰ぎました。担当者に自覚症状や海外渡航歴等を伝えると,「多分コロナじゃないから,病院に行けばいいと思う。」と言われたので,まだコロナ患者の出ていない病院を受診しました。
病院へ行き,検温した(約37度でした。)上で,内科を受診しました。内科の先生に「僕,コロナじゃないですか?熱37度あるんですけど。」と一応聞いてみたものの,「コロナならもっと熱が出ると思うから,ちがうと思うで。私の専門は消化器だから知らんけど。」と逆に不安になるお答えしかいただけませんでした。
結局,とりあえず整腸剤や下痢止め,抗生物質などの処方を頂いただけで診察は終わりました。

コロナへの不安が払しょくできないままでしたが,せっかく病院に来たので,持病のアレルギー性鼻炎の薬をもらおうとついでに耳鼻科へ行きました。せっかくなので,アレルギー検査も受けることにしました。
その際,耳鼻科のお医者様より「ついでに,普通の血液検査もしときます?」とのおススメをいただき,ここ数年で血液検査をした記憶がないので,どうせなら血液検査もお願いしました。PCR検査はダメだと言われました。
結局,血液検査を終えてアレルギー止めの薬の処方を受け,腹痛の原因が不明なまま,色々な薬をもらって京都逓信病院をあとにしました。

数日間ほど腹痛及び微熱と言っていいか分からない程度の微妙な熱の症状が続きましたが,いつの間にか回復し,無事に仕事へ復帰出来ました。

それからしばらく経ち,私は,執務中に少し時間をいただいて,アレルギー検査及び血液検査の結果を聞くため,耳鼻科を再受診しました。
耳鼻科の先生からは,「アレルギー検査の結果は出ましたが,アレルギー検査の話をしてる場合じゃないです。」と開口一番に言われました。耳鼻科の先生なのに?
どうやら,血液検査の方で何かがひっかかったようでした。
先生から「北川さん。中性脂肪がヤバいです。」とやたらと深刻そうに言われてしまいました。確かに,ここ数ヶ月は,環境が変わったのと激務(いい意味です。敢えてこの表現を使用していることは言うまでもありません。)のために,食生活の偏り及び運動不足の自覚はありました。
「まだ,ゆうて若いからヨシ!」「しっかり働いたから,これくらい食べてもヨシ!」「仕事中に甘いモノをこっそり食べても,脳が動いてるから実質カロリーはゼロだし,ヨシ!」などと思っていましたが,どうやら体は正直のようでした。

先生から,検査結果用紙を受け取りました。中性脂肪(TG)の項目を見ると,「正常」の範囲は「30~149(mg/dl)」である一方で,私の検査結果は「4169」と書かれていました。ヤバいですね。
先生は「中性脂肪がヤバすぎて,血液に脂が浮いているレベルでした。血中の脂分あまりにもが多かったため,他の項目も正確に測定出来てない可能性があります。今すぐ入院が必要だと思うので,内科の●●先生を今すぐ受診して下さい。」等と熱く語って下さいました。
しかし,私は診療時間が延び過ぎるとなんだか事務所に申し訳ないなと感じた,確か打合せか法律相談か何かが後に控えていた,単純にめんどくさかった,等と複数のやむを得ない事由があったため「この後差し支えなので…」と丁重にお断りし,日程調整の上で再検査を受けることにしました。

事務所へと戻り,「アレルギーの結果どうでした?」と事務員さんやボスに聞かれたため,私は「アレルギーは普通でしたが,中性脂肪がヤバかったんですよねー。」等と軽く雑談としてしゃべってしまいました。
「どのくらいヤバかったんですか?」というような流れになり,「基準値の30倍ほど…」とそっとお伝えしました。すると,俄かにボスや事務員さんたちが騒然とし始めてしまいました。あれ,僕また何か心配かけちゃいました?
ボスも事務員さんも,私のことを非常に心配して下さり,私のToDoリストの最上部に「病院診察予約」及び「運動」が加わりました。また,「弁護士たるもの,自己管理は必須である」とありがたいお言葉もいただきました。

自分でも少しTGについて調べてみると,4169という数値は確かにヤバいような気がしました。そこで,中性脂肪上昇の原因を調べ,主原因とされている食生活及び運動不足の解消に努めました。食生活の改善(脂肪分を含む食事はなるべく摂らず,サバ等の魚中心にする)及び運動不足解消(一日おきに,御所の周りを1周ランニング)を行い,来る次回の再検査に備えて万全の対策を行いました。

そして,いよいよ再検査の日がやってまいりました。中性脂肪などがご専門の内科のお医者様を受診し,経緯を説明した上で,血液検査の再検査を行いました。
血液検査の結果,「75」でした。
およそ一度目の検査から2週間ほどで,中性脂肪の値が4094減少しました。

内科のお医者様から「正常範囲ど真ん中ですねぇ…」と言われました。私としても「そうですね…」としか言えませんでした。
内科の先生に,1回目の検査の原因を聞いてみましたが「検査の前日に,何か美味しいモノでも食べたんじゃないですか?」くらいにしか取り合ってもらえませんでした。どうやら,血液検査をする際は,空腹時に測定しないと異常値が出るそうです。
私がGW前である4月中旬頃の検査前日に,どんな脂分を豊富に含む食べ物を食べたのかは、もはや思い出すことが出来ません。
なお,正常に測定できた結果,コレステロールは少し高かったです。

このように,自分は大丈夫だと思っていても何かと怖いのが自分の健康面なのだな,と感じました。
今回の件で,私としては,万が一に備えてリスク管理をしなければならないこと,日ごろから食事面や運動不足の解消に努めるべきであること,御所の周りを走ると中性脂肪が4094ほど減少する(こともある)こと,周囲の方々にご心配をおかけすることなく毎日元気に執務に励まなければいけないこと等多くのことを学ばせていただきました。

現在,コロナの話題も一時期より薄れはじめ,少しずつマスクをしている人も少なくなっているように感じます。しかし,たとえコロナの件が解消したとしても,他の健康リスクが減少する訳ではありません。
そこで,これからも継続して健康面に気を付けていかねばならないと感じました。

本ブログをここまでお読みいただいた方が果たしていらっしゃるかは不明ですが,最後までお読みいただき,ありがとうございました。


北川  将弘(2020年7月27日記)


関連情報