関西のラーメン


皆様はじめまして。京都弁護士会所属弁護士の原萌野といいます。
このブログは若手弁護士が自由にテーマを決めてリレー形式で書いていくもののようです。

さて、肝心のテーマですが、最初は無難に「食」をテーマにさせていただきます。とはいえ、「食」と一言で言っても範囲が広すぎるので、もう少し限定して、「ラーメン」について私なりの意見をつらつらと適当に書いていきたいと思います。

私は東京生まれ東京育ちで、大学は早稲田でした。早稲田大学がある高田馬場という街にはかなり多くのラーメン屋がありまして、それはそれはラーメン激戦区でした(多分ですが)。週に数回お気に入りのラーメン屋さんに行くのは至高のひとときでした。特に飲み会のあとのラーメンはたまらない。大学生の頃の私はラーメン大好きだったのです。(今は知りませんが)当時の東京はラーメンブームの絶頂でしたが、人気のお店は「家系」「豚骨醤油」がほとんどだった気がします。つけ麺では「魚介豚骨」が人気でした。まあ要はドロッとして濃ければ売れる的な風潮があったわけです(苦情・異論は受け付けます。)。20代前半で食欲旺盛だった私は圧倒的な満腹感を与えるこれらの味に満足しながらも、一方で「どこの店も似たような味だな」と、新規お気に入り店発掘に対してはある種の諦めを感じていたのです。

そんな私が司法試験後の研修で初めて関西にやってきました。食いしん坊の私にとって、新しい土地での食生活が上手くいくかは最重大関心事項でしたが、これは問題ないどころか大満足でした。京料理もたこ焼きもお好み焼きも串カツもなんと美味しいことか・・・。また、イタリアンや創作居酒屋系も東京とはコスパが違いますね。チェーンの居酒屋ではないこじゃれた美味しいお店は、関西のほうが財布に優しく入れるような気がします。

ただ、問題はラーメンです。正直、関西に行く前は「お気に入りのお店は見つかるまい」と決めつけていました。それは、「関西の麺類は関東より味が薄い」と聞いていたからです。私は、ドロッと濃い系の味にマンネリを感じつつも、なんだかんだ言って食べ物全般に関して濃い味付けが好きだったのです(不健康極まりないですね。)。
しかし、なんということでしょう。私が関西で出会ったラーメン達は、(ラーメン好きとか豪語しつつも私が出不精なせいもあって)数こそ少ないですが、そのどれもが美味で大満足と感動を与えてくれました。「あーあるあるこの味」みたいな感想を全く抱かせないんです。それが関西ラーメンのすごいところです。どれも非常に個性的。紹介されるラーメンがどれも美味しくて新規店を開拓する必要がないのです。
中でもお気に入りは「彩華」(奈良)と「キラメキノトリ」(京都)です。にんにくと鶏白湯。関西に来る前に説明だけ聞いたら行きもしなかったと思います。どちらも全く違う系統のラーメンですが本当においしい。彩華は、醤油というベーシックなスープなのににんにくのパンチがきいていて食欲をそそります。キラメキノ(以下略)は白湯で上品なのにこくがあるスープでお箸がとまりません。そして、どちらもスープが絡まった麺が素晴らしい。

あつくラーメンを語ってたくせに王道・有名どころを上げてきたな、とのご指摘を受けそうですが、本当に美味しいのですから問題はないと思います。長い間こんなまとまりのない文章にお付き合いいただきありがとうございました。
まだ見ぬラーメンとの出会いを楽しみに、これからも(関西ラーメンの)情報収集に励みたいと思います。

原  萌野(2016年6月13日記)


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