弁護士サッカーW杯


はじめまして。宇治こはな法律事務所の弁護士国府拓矢と申します。
私は、2016年5月11日から5月24日までの2週間、スペインで開催された弁護士界のサッカーW杯「MUNDI  AVOCAT」(訳:世界の弁護士)に参加させていただきましたので、そのお話をさせていただきたいと思います。

この大会は、1983年から開催されている歴史ある大会で、その名のとおり、世界中から(サッカーバカの)弁護士が集まって、クラシック(年齢無制限)、マスター(35歳以上)、レジェンド(45歳以上)、ファイブ(5人制サッカー)の4つのカテゴリーに分かれて8日間に渡る熱戦を行い、世界一サッカーの上手い弁護士達を決めるという大会です。今年はスペインのラ・マンガという都市で開催され、世界中から計104チームが集まり、日本からも4チームが参加しました(ちなみにアルゼンチンは15チーム、ブラジルは10チームが参加。さすがです。)。
私は、JAPAN  UNITEDという、京都、大阪、名古屋、栃木及び東京の弁護士が集まってできた混成チーム(すなわち精鋭チーム)で参加させていただきましたが、結果はクラシックカテゴリーで29チーム中25位と振るいませんでした。私は、初めての参加でしたが、予想以上に他国の弁護士のレベルが高く、「本当に弁護士なのか。毎日裁判所ではなく、サッカーグランドに行っているのでないか。」と疑問に感じざるをえず、日々身を粉にして業務する日本の弁護士たちにはとても厳しい大会でした。
  ただ、結果は振るわなかったものの、いつも多忙な弁護士たちが、仕事中の厳しい表情とはうって変わって、大好きなサッカーを楽しみ、リフレッシュしている姿を見て、「これぞワークライフバランスだ!」と感じました(ただ、ホテルのロビーでは、パソコンを広げなにやらメールの返信や書面作成などをしている日本の弁護士たちの姿を毎日、多数見かけました。日本の弁護士達はワークライフバランスを崩している人が多いようです。弁護士の鑑のような人たちである。)。
  何はともあれ、スペインでの楽しい時間もあっという間に終わり、日本での通常の業務に復帰しました。帰国前は、日本に帰ったら、夢のような時間と仕事という現実との間のギャップに苦しむのかと想像しておりましたが、業務を再開して依頼者の方々とお会いし、ご相談を聞いていると、アッという間にいつもの弁護士の顔に戻ることができました。弁護士の仕事の原動力はいつでも依頼者の方々であり、その方々のために働ける弁護士は本当に幸せな職業だな~と改めて実感させていただいた今回のスペイン遠征でした。

国府  拓矢(2016年6月27日記)


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