シンプルライフのススメ


  はじめまして。伏見総合法律事務所の弁護士野田俊之と申します。今回は、最近、マイブーム(?)になっている日々の過ごし方について、お話ししたいと思います。

  みなさんは、一時期話題になった「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣~」(ジェニファー・L・スコット著、神崎朗子訳)という本をご存知でしょうか。
私も、先日、パートナーに勧められ、若干流行遅れではあるものの、ようやく読み終えました。
簡単に内容を説明しますと、アメリカ人の著者が、交換留学でパリに行き、フランス人の“マダム・シック”の家庭でホームステイしたことを通じて学んだ、「暮らしの秘訣」や「人生の生き方」について、具体的なエピソードとともに紹介しているものです。
本書の中で、私にとって特に印象的だったのは、毎日きちんとした食事をすること、毎日一番良い物を使うことといった、マダム・シックとその家族が食事や身だしなみといった日々の暮らしそのものに掛けている意識の高さです。
  例えば、マダム・シックの家庭では、毎日、夕食には3皿以上のコース料理が振る舞われ、テーブルには上等な陶器やクリスタルのグラスが並び、食卓では、食べている料理や食材のことが話題になっていたそうです。こうした食に掛ける情熱には、驚きました。
影響を受けやすい私は、本書を読み終えてからというもの、自分の手の届く範囲で、「暮らしの質」を高めることを意識するようになりました。
  例えば、今まで「もったいないから」と取っておいたけれど、年に一度も着ないような服を大量に捨てた結果、今では、シーズンごとに5,6着の服しか持っていません。おかげで、毎日の服選びというストレスから解放されています。また、プチ贅沢で、ちょっと良いコーヒー豆や紅茶を買ってみたり、ベランダでちょっとしたガーデニングをしてみたり、テレビを見るのを止めて、読書や音楽を聴いたりと、自分の好きなものや好きなことで、時間を過ごすということを心掛けています。

  日々の業務に追われる中、どうしても、職場と自宅との往復を繰り返す生活になってしまいがちです。
そんな中、“マダム・シック”の言葉に従い、自分の好きなものだけに囲まれた生活を送り、日々の暮らしの質を高めることで、とても充実した日々を送ることができていると感じています。
みなさんも、一度、本書を手に取っていただき、“マダム・シック”の“シックな暮らし”をご覧になってみてはいかがでしょうか?日々の暮らしに潤いをもたらす「暮らしの秘訣」を発見できるのではないかと思います。

野田俊之(平成28年9月5日記)

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