御朱印集め


  はじめまして。弁護士の曽崎雄と申します。今回は、私の趣味の一つである「御朱印集め」についてお話をしていきたいと思います
  
  私が「御朱印集め」を始めたきっかけは、今年の初め、京都に引っ越してきたのが始まりでした。京都で新生活を送るなら京都らしい事を始めてみようと考えていたとき、京都ではコンビニの数より寺社仏閣の数の方が多いと友人から聞き、大変驚いたのを覚えています。そして、京都といえば寺社仏閣のイメージが強かったことから、この機会に寺社仏閣で参拝をしてみようと考えるようになりました。実際に寺社仏閣で参拝をして、「御朱印集め」の存在を知り、初めて見た「御朱印」は芸術性が高く、色々な「御朱印」を見てみたいという気持ちになりました。
  ここで、「御朱印」について少し説明をしてみたいと思います。「御朱印」とは、主に神社や寺院において参拝者向けに押印される印章、およびその印影のことをいいます。
しかし、「記念スタンプ」とは違い、寺社の職員や僧侶、神職、氏子などが押印をします。ただ、単に印を押すだけでなく、その下に墨書で寺社名や参拝日などが書かれることが多く、その墨書も含めて「御朱印」と呼ばれています。因みに、「御朱印」のデザインはずっと一緒ではなく変更される場合もあるので、同じ寺社に再び訪れても同じデザインのものがもらえるわけではありません。千差万別の筆遣いや印を見返して、訪れたときの光景を思い出すのも楽しいものです。
  そして、この「御朱印」を集印するための専用の帳面を「御朱印帳」といい、屏風折(折り本)にして両側に固い表紙をつけた形式のものと、和綴じ(和装本)のものが多く、寺社、仏具店、神具店や文房具店、書店などで販売されています。なお、朱印帳を持参しない場合(スタンプ帳やメモ用紙など)は朱印を拒絶している寺社もあるので注意が必要で、事前に確認するのが良いと思います。

  「御朱印」というと信心深い特別な方だけが頂けるものと考えている方も多いかもしれません。でも、そんなことはありません。最低限のマナーや作法を守れば、後は自由に楽しむことが出来るものです。
このように、最近では寺社仏閣で参拝するだけでなく、別な楽しみも兼ねて訪れる方が急増しているようです。これからの季節は紅葉もすばらしく、紅葉狩りも兼ねて、「御朱印集め」をしてみるのもいいかもしれません。きっと、京都らしい世界を実感できることでしょう。
  そういう私もまだ「御朱印集め」を始めて日が浅いので、今後、私の知らない楽しみ方を見つけながら、京都らしい世界を見つけていきたいと思います。

曽崎  雄(平成28年10月31日記)



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