休日の過ごし方


  はじめまして、弁護士法人田中彰寿法律事務所の弁護士の竹田有希と申します。
現在、私には4歳の娘がおり、休日は娘とお出かけをすることが多いです。娘の最近のブームは、『京都水族館』。そこで私は、ある休日に娘と京都水族館に行った時のことを書こうかなと思います。

  娘は、オオサンショウウオが大のお気に入りです。水族館に行ったときは、必ず水槽越しに20~30分間彼らを観察します。茶色のヌルっとした体を水槽の隅の方に重ね、ほとんど動かず、表情も全くない彼らをじーっと見つめるのです。
そんな風に長時間観察した娘は、在来種のオオサンショウウオの口の周りに多数のイボイボがあることを発見しました。とんでもない大発見をした(と思った)娘は、とても興奮して、「ママ―――――!!このオオサンショウウオ、めっちゃイボあるで!!めっちゃ気持ち悪いで!!」と大声で私に教えてくれました。
周りのお客さんから、娘と私に冷ややかな視線が送られているのを感じた私は、「これは逃げなヤバい!」と瞬時に判断し、15キロの娘を脇に抱えて、猛ダッシュしてその場を去りました。
  オオサンショウウオと無理やり別れさせられ、不機嫌になった娘が、次に向かったのは、イルカショー。ご存知の方も多いと思いますが、京都水族館のイルカショーでは、お客さんに、職員お手製と思われる笛が配られます。それをショーの最中に、プープーと吹くよう半ば強制されるのです。ただ私は、この笛が苦手で、上手にプープーと鳴らせません。

  この前の休日に行った時も「プスゥー、プスゥー」としか鳴らないので、私は諦めて笛を手に持ち、見飽きたイルカショーをボーっと眺めていました。すると隣に座っていた娘に、「ママ!さぼってんと、本気で笛吹きや!」といきなり本気で怒られました。笛も吹かずに、フライドポテトをムシャムシャ食べていただけ娘の一喝に、ちょっと動揺しました。
  モヤモヤした気持ちを抱きつつも、イルカショーが終わったので、出口に向かいます。娘は基本的に、オオサンショウウオとイルカショーさえ見られればOKというスタイルなので、あとはササっと通り過ぎます。ペンギンゾーンも「クサッ!」と暴言を吐いて走り抜け、メインであろう大水槽ゾーンも見向きもせず、そそくさと出口に向かいます。
  さぁ、今日も水族館終わったか!とようやく私がホッと一息ついたところで、娘がいつも言うのです。
「ママ!来週もまた水族館行くで!!」って。

竹田有希(平成29年4月24日記)

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