秋の休日


  セロリの太い茎の部分は昨日もサラダに使ってしまったので、残った細い茎と葉の部分を分けます。細い茎は薄切りにしてボウルに張った水にさらし、葉の部分は小さめのみじん切りにしてごま油で熱したフライパンに醤油、酒、みりんで濃いめに味付けをします。お好みで七味を加え、佃煮風にします(①セロリの葉の佃煮風)。

  水菜を4〜5センチのざく切りにして、ちぎったグリーンレタスとミニトマトを一緒に薄切りセロリのボウルに入れます。タイミングを見ながら氷を入れてシャキッとさせます。

  粗熱が取れたセロリの葉の佃煮風(①)を小さな皿に移して冷蔵庫に入れます。同じフライパンを軽く洗ってから、キッチンペーパーで水を拭き取ります。再びごま油をやや多めに熱したらよく水けを切った甘長唐辛子を入れます。ときどきひっくり返して全体に焼き色がついたら、しなしなになる前に醤油を垂らし、かつお節を絡めて炒めます。甘長唐辛子自体の味を殺さないように、あまり濃くしないつもりで丁度いいくらいになります。お皿に盛ってラップをして置いておきます(②甘長唐辛子のおかか炒め)。

  次に生姜の皮をむいて千切りにします。はちみつ風味の梅干しの種をのぞいてペースト状になるまで切り刻みます。種周りの実は包丁の裏側で大方こそぎ、それでも残ったら種を口に入れておきます。千切りの生姜をまな板の端の方に寄せ、梅ペーストは鍋に入れて醤油、酒、みりんに混ぜてセットします。包丁を一度洗って研ぎ直し、よく切れる状態にしたら、秋刀魚のお尻から刃を入れて喉元あたりまで開きます。切れ味が鈍いと、秋刀魚の皮と身がぐちゃぐちゃになります。親指を差し込んで、骨をなぞるようにして、内臓(ワタ)を取っていきます。買ったときに使ったビニール袋に内臓を捨てます。梅干しの種もついでに吐き出します。内臓を取ったあと、流水で秋刀魚を洗ったら、頭と尾びれも含めて、4〜5つ位にぶつ切りにします。先ほどの鍋に並べて中火にかけます。千切りの生姜をふりかけて、アルミホイルで落としぶたをし、鍋の蓋もしてしばらく煮ます。

  雪平鍋に水を入れて沸騰させます。味覇と醤油、塩こしょうで味を整えつつ、キッチンバサミでニラをざく切りにして入れ、もやしも入れてひと煮立ちさせます。最後に炒りごまを入れて盛ります(③ニラともやしの中華スープ)。

  秋刀魚の鍋の火を弱め、ひっくり返して全体に味をしみ込ませます。焦げ付いてしまうので水気が完全になくなる前に火を止めて蓋をして置いておきます(④秋刀魚の梅煮)。少し冷める間に味が入っていきます。

  ボウルの野菜をザルに移し、再びボウルに戻してザルに移します。よく水けを切ってドレッシングをかけます(⑤ふつうのサラダ)。

  絹ごし豆腐の水を軽く切ったら皿にあけ、セロリの佃煮風(①)を贅沢にのせます。しばらく保存できるので、小分けになった絹ごし豆腐のパックでしばらく楽しめます。もちろんご飯のお供にも。

  さて、週末を家でゆっくりできたので、かなり久しぶりに料理をしてみると頭と心がすっきりして気持ちがいいです。夕方にもなるとかなり涼しくなってきたので、運動とかもしたくなります。昨日のテレビで、秋刀魚をグリルなどで焼くと、せっかくの健康な油が落ちてしまうというのを観たので、梅と一緒に煮てみました。しっかり火を通しているので、骨ごと全部食べられます。

  このブログを書いているのは体育の日ですが、1964年の東京オリンピック開会式の日を「国民の祝日」としたそうです。しかし、ご承知のとおり、2020年の東京オリンピックは7月24日が開会式となり、真夏の猛暑の下で競技が行われます。国際オリンピック委員会(IOC)は欧米プロスポーツの放送時間と重ならないようにとの事情で、この日程を夏季オリンピックの開催時期と定めてしまったのです。「ライバルは、1964年」だとか「アスリートファースト」だとか言うのなら、商業主義に走らずにもう少し考えてもらいたいものです。

  なんにせよ、秋はそわそわして色々とやりたくなる季節です。この勢いに乗って、だらだら期を脱出し、生活を整えていきたいものです。

弁護士  喜久山  大貴(2017年10月9日記)


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