12兆円の寄付金


ブログをご覧のみなさま、はじめまして。弁護士の河野絢と申します。

みなさんは、アウトドア派ですか?インドア派ですか?

私は、旅行が好きです。
でも、家にいるのも大好きです。

学生のころは、長い休みを利用して、友達と何ヶ国も海外をまわったり、
ふらっと車で国内旅行に出かけてみたりしていました。
しかし、司法修習や仕事があると、そう頻繁に旅行にいくことはできませんし、
休日くらいは家でゆっくりしたくなります。

そこで、桃太郎電鉄というゲームをはじめました。
「桃鉄」という名前くらいは聞いたことのある方が多いのではないかと思います。

簡単にゲームについてご説明すると、
プレイヤーはそれぞれ電鉄会社の社長になってサイコロを転がし、
日本を舞台にしたすごろくのようなマップを、止まった駅の物件を買いつつ進みます。
目的地の駅が設定され、そこにぴったり止まればお金がもらえる…というのを繰り返し、
最終的には、総資産が多い人が勝ち、というゲームです。

何ターンか進めなくする「冬眠カード」、悪さをする貧乏神をつけてしまう「あっちいけカード」など、
他のプレイヤーに嫌がらせできるカードがたくさんあります。
巷では「友情崩壊ゲーム」と言われる桃鉄。
私も、2週間続けたゲームで、ずっと1位を独走していたのに、
最後の最後に、宮崎県の「飫肥」の人たちに所持していた現金全額の12兆円を寄付することになり、
今まで積み上げてきた資産がパーになった悔しさのあまり、本気で号泣したことがあります。

そんな桃鉄の良いところは、家に居ながらも旅行をしている気分になることです。
駅に止まれば、各地の名産店や名所を買って投資できますし、
サイコロで少しずつ移動することで、ローカル線でのんびり移動している気がしてきます。
今まで行ったことのない場所の名産や、名所が出てくると、実際に行ってみたくもなります。

先日、九州旅行に行ったときに、門司港に初めて立ち寄りました。
桃鉄の門司港には、「バナナようかん屋」が売っていて、
「バナナようかん」なんて聞いたことがなかったので、行ってみたかったのです。
実際に現地に行ってみると、特に有名な名物というわけではなさそうでした。
でも、桃鉄でいつも見ていた「バナナようかん」はこれかー!と
旅先の門司港でも、桃鉄を思い出し、満足な旅になりました。

このように、桃鉄をはじめてからというもの、
桃鉄をしているときに旅行気分になるのはもちろん、
旅行中も桃鉄をしている気分になるようになりました。

今度は、有名な判例に出てくる場所を観光して回ってみようかなぁと思いましたが、
それは、旅行中にも仕事気分が抜けなくなりそうなので、やめておきます。

いつか、12兆円を寄付した「飫肥」には絶対に行こうと思っています。
実際には寄付しませんけどね。

弁護士  河野  絢(平成30年2月19日記)


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