いしのまき


弁護士の川口司と申します。

2018年3月、プライベートで、東北を旅行する機会がありました。
中でも、宮城県石巻市を旅した思い出が印象深かったので、このブログで簡単にご報告させていただきます。

3月中旬でも、まだ肌寒い石巻ですが、
JR石巻駅に降り立つと、漫画家・石ノ森章太郎のヒーローたちが熱く出迎えてくれます。
石ノ森章太郎の故郷でもある石巻は、街中の至るところに、仮面ライダーやゴレンジャー、サイボーグ009などのマスコットが立ち並んでおり、
ヒーローに夢中になっていた幼心が呼び起こされます。
(今でも時々見てしまうくらい、特撮ヒーローファンなことも理由なのですが笑)

町を歩いていると、港町特有の風景にも出会います。
きっと海鳥が食べた後なのでしょう。道や橋に、牡蠣の殻やヒトデが、当たり前のようにゴロゴロと落ちています。

海鳥がおいしく海鮮を食べているというのであれば、自分も食べなければ!
旅先ということもあって、奮発してお寿司屋さんの暖簾をくぐってしまいました。

ネタがこれでもか!というくらいに溢れる海鮮丼!
魚の出汁がしっかり出ている濃厚なアラ汁!
港町だからこそ味わえる豪快な料理に舌鼓を打ちました。
そして、メニューを見ると、地酒もまた美味しそう……
昼間から3~4合(記憶がおぼろげです笑)、宮城のお酒をいただいてしまいました。



羽目を外したご飯の後は、酔い冷ましも兼ねて、
街をぶらり散策することにしました。

石巻市街を一望できる、日和山公園。
公園から見た海岸の光景・南浜町の様子は、津波の影響が未だ感じられました。



俯瞰するだけでなく、実際に歩いてみようと、山を下り同所へ向かいました。
復興が進んでいるとはいえ、海岸付近はまだまだ開発途上であることを実感し、
忘れそうになっていたものを思い出したような気がしました。

それでも、少しずつ道も整備されていて、
新築の建物や橋の建設が進められていて、
頑張っている人たちが、たくさんいるんだということをも感じました。

震災時はまだ学生で、何もできなかった自分。
弁護士となった今も、特撮ヒーローのように30分でチャチャッと平和をもたらすようなことは到底できず、
やれることは極々限られています。けれども、
日々一歩一歩、頑張っていこう、少しでも世の中のためになろうと、
決意を新たにした、旅先でのひとときでした。

最近、地震や台風などで大きな被害が出ています。
弁護士会でも被災者の無料法律相談など、様々な対応がなされていますが、
私も少しでも力になれればと思っています。

またいずれ、早いうちに石巻に行きたいと思っています。
この次は、桜の季節に訪れてみたいものです。



川口  司(2018年10月15日記)



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