「弁護士に対する業務妨害事件に関する会長声明」(2010年6月3日)
本年6月2日、横浜弁護士会所属の弁護士が、その法律事務所内において刺され、死亡するという事件が発生した。報道によると、同弁護士を刺した者は、同弁護士が扱っていた事件の関係者である可能性が高い。
また、当会に関しても、会員の弁護士の法律事務所が入居しているビルに侵入し灯油をまいたとして、建造物侵入と器物損壊の疑いで、本年5月28日に元依頼者の男が逮捕されている。
これらの行為は、暴力によって、弁護士業務を妨害しようとするものであり、司法制度及び法秩序に対する重大な挑戦であって、絶対に許すことはできないものである。
我々弁護士は、このような暴力的手段による弁護士業務の妨害に対し、一致団結して毅然と対処し、暴力に決してひるむことなく、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現のために、全力を尽くす決意である。
2010年(平成22年)6月3日
京 都 弁 護 士 会
会 長 安 保 嘉 博