親子ジョギング紀行


大学時代から、過度な体型膨張を防ぐため、ジョギングをするようにしています。
これには先達があり、私の父も、同じような動機で、20年以上前から、ジョギングを習慣にしています。
「走る」という運動は、(難しいメカニズムはわかりませんが、)適度なものであれば、原理的にストレスを発散するのに適しているそうです。たしかに、走り始めは、しんどいものですが、走り終えると、爽快感が味わえるものです。

というわけで、親子ともども、ジョギングを趣味としていたのですが、一緒にジョギングするということは、長い間してきませんでした。予定が合わなかったというのが大きいのですが、私の方に、妙な恥ずかしさのようなものがあったのかもしれません。

ところが、ふとしたきっかけで、休日、父と一緒にジョギングする機会が、何回かできました。父は最近、大会に出るとか、記録を出すとかいうことにはこだわらない様で、地図を見て、走ったことの無い面白そうなコースを想定し(概ね、15キロ以上で山や自然の多いところ。歴史的な磐余のあるポイントが入ることが多いです。例えば、明智越え。)、そこをジョギングし、最後はスーパー銭湯に寄って帰る、というスタイルをもっています。
一緒にランニングしてみると、普通にいる時よりもとても話が弾みます。その1週間で起こったこと、ランニングコースの行程で眼に触れる四季折々の景色、お悩み相談のようなことも、自然にできてしまいます。
考えてみれば、小さい時は、父も仕事が忙しく、キャッチボールしたりとか、マンツーマンで遊んでもらった記憶があまりありませんでした。私もなかなか「オッサン」の域に近くなりましたが、今、かなり遅めの父との交流を楽しんでいます。

最近、今度は自分の仕事が忙しく、父との予定が合わなくなってしまっており、そもそもジョギング自体がご無沙汰になってきました(お察しのとおり、体型順調に膨張中)。近いうちに、また親子ジョギング、再開したいと思っています。
お目当てのコース。それは、六甲山を越える約20キロのコース。父が開発(?)したお気にいりのコースです。その最後には、有馬温泉のご褒美が待っています。

佐藤  孝一(2014年4月7日記)

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