こちべん?


皆さん、初めまして!
HPのリニューアルに伴いまして、このコーナー「はい!こちら京都弁護士会です」が始まりました。
  「なんじゃそりゃ?」と思われた方もおられるかもしれませんが、さかのぼること約10年前、2000年1月に、京都の弁護士を身近に感じていただこうと、京都弁護士会は、「はい!こちら京都弁護士会です」という題名の書籍を刊行しました(通称「こちべん」)。2003年に改訂をしたものの、その後改訂されずに現在に至っております。
  それが、今回、インターネット版こちべんとして新たな記事を書いていくこととなりました。
  その昔、競馬の武豊騎手が、デビュー当時に「武邦彦の息子」と言われたことに対し、「武邦彦の息子ではなく、父のことを『武豊の父』と言わせてみせます」と発言されたとかされないとか、というお話もございます。このコーナーも、「こちべんのインターネット版」ではなく、かつての書籍の方が「こちべんの本版」と呼ばれるようになればと思います。
  なぜ、最初にこのようなことを書きましたかと申しますと、私は、弁護士会の広報委員会というところに所属しているからです。
  弁護士会の広報というものは、実は、大半が弁護士と弁護士会の職員さんの手作りで行われています。このHPも「どうしたら、見る方に見やすいHPになるのだろう」と議論したり、他のHPを眺めてみたりしながら「あーでもない、こーでもない」「まだ原稿できないのですか?もう締め切り過ぎてますから!お願いします!」というような過程を経て作成されています。他にもラジオ番組や電車内のポスター、イベントなどのチラシも、手弁当で集まっていろいろな弁護士が参加して作られています。
  私は、弁護士になって以来、本業以外(?)の記事を書いたり、弁護士会HPの改修、弁護士会ラジオや、学校の授業等に駆り出されたりと、何かとバタバタとした生活を送っております。半年ほど前からは、スポーツ法の勉強も始めました。スポーツ法というと、何かプロ野球選手の代理人とか、一見華やかそうなイメージを持たれるかもしれませんが、学校の部活動での事故や、各種生涯スポーツへの関わり、代表選手の選考、競技の判定への不満等、多種多彩な内容があります。仕事をサボッ・・・いえ、・・・えー、忙しい仕事の合間をぬって、月1回程度、東京へ行ったりしながら、「なるほどなぁ」と考えております。

  みなさんは、弁護士にどんなイメージを持っておられるでしょうか?
  弁護士のタイプというのは、様々です。弁護士も人間です。「同業者であるから性格が同じ」などということはありません。ガツガツと攻撃的な人もいれば、仏のように穏和な人、切れ者、昼行灯、等々。私は、いろいろなタイプの弁護士がいることは良いことだと思っています。皆さんが求める弁護士も様々でしょうから、いろいろなタイプの弁護士がいる方が上手くいくのだと思います。
  ただ、弁護士は、魔法使いではありませんから、出来ないこともあります。希望をすべて実現することが出来ない場合も少なくありません。「弁護士に任せておけば全部大丈夫」ということにもならないのではないかと思っています。
私は、相談に来られた方が問題を解決していかれるに際して、「この部分はどうですか」「ここは、こう考えてみたらどうですか」というような感じで視点を広げて考えていただいたりしながら、丁寧に一歩一歩、一緒に進んでいければと思っています。依頼者の方だけが頑張っても、逆に弁護士だけが頑張っても、上手くは進めないのではないかと思っています。
  弁護士に依頼される際に、最初に会った弁護士に決めてしまう必要はありません。京都弁護士会には、多くのタイプの弁護士がおりますから、自分に合う弁護士に依頼されるのが良いと思います。弁護士の知り合いがおられなくても弁護士を探すことは出来ます。インターネットや電話帳等で探すこともできますし、弁護士会や自治体等が行っている法律相談で知り合うこともできます。
  弁護士に関わることなく生活出来るのが一番ですが、困ったことがあったら弁護士を訪ねてみてください。「どうにも行き詰まった。どうしたら・・・。」となる前に相談すると、事前にトラブルを回避することもできます。例えば、お金を払ってから「おかしいので取り戻してください」と相談するよりは、「こんな請求がきているのですが、払わないといけないのでしょうか」と相談するほうが、早く円満な解決ができることも少なくありません。「早めの相談」が弁護士を上手く使うコツであろうと思います。早めのご相談をお待ちしております。

  こんな感じで始まりました、このコーナー、次回以降も京都弁護士会の弁護士が、勝手気ままな文書をお届けいたします。弁護士探しの参考にもお使いください。
平成22年3月現在、京都の弁護士数は500名弱、週1回更新としても、もう一度回ってくるのは10年後?!でも全員が書いてくださるとも限りませんし・・・。などと考えながら、原稿依頼をしております。
  1週間に1回または2週間に1回程度、更新していく予定ですので、今後ともこのコーナーを宜しくお願いいたします。

藤川  武揚(2010年3月29日記)

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