七福神めぐり


  平成23年到来。と思いきや、はや1ヶ月が過ぎてしまいました。
  インフルエンザが猛威を振るう今日この頃ですが、みなさま、体調など崩されていないでしょうか。

  さて、今年も幸多き1年になりますようにと願いをこめて、新年早々、「七福神めぐり」をしてきました。
  七福神の名前の由来である七福とは、『仁王般若波羅蜜経』中の「七難即滅・七福即生」に由来し、七福とは「愛敬昌財・芸道富有・人望福徳・裕福蓄財・勇気授福・清廉度量・延命長寿」を言い、それを「福禄寿・弁財天・恵比寿神・布袋尊・大黒天・毘沙門天・寿老人」に当てはめたもののようですが、こうやって改めて見てみると、なるほどどれも老若男女が望んでやまない「福」ばかりだなとしみじみ思います。

  今回、私が巡拝したのは、「京都七福神」と呼ばれるほど京都でも代表的な泉涌寺山内の塔頭で祭られている七福神です。

  午前9時半、JR京都駅を出発、泉涌寺へ。
  朝から京都市内は、寒風が吹きすさび、雪が舞い散っておりました。
  まだ人も少なかろうと正真正銘夜型人間の私の予想に反し、すでに泉涌寺山内の各塔頭は七福神めぐりに訪れた人々で賑わっていました。
  泉涌寺の七福神めぐりは、毎年成人式の日に行われる恒例行事となっており、巡拝者は、福笹をいただいて各塔頭を参り吉兆を授かることができます。
  また、戒光寺、観音寺、悲田院の各塔頭では、それぞれ、小豆粥、こぶ茶、甘酒のうれしいおもてなしもあり、福を授かった上にお腹も満たしていただくことができるという、なんともありがたい話です。
  「ふーふー」して食べると「福」が飛んでいってしまうためよくないらしく、「ふーふーして食べないで」という注意書きがあり、うっかり見落として「ふーふー」してしまったら、大変です。

  この泉涌寺山内の七福神めぐりは、約3時間ほどで七福神と番外の2つの塔頭を巡拝することができ、また、各塔頭は、ほどよく緩やかな傾斜地にあるため、ちょっとした運動にもなります。

  各塔頭では、御朱印も頂いて帰りました。
本来、御朱印は、写経を納めた際の受付印として頂くものらしいのですが(諸説あるようですが)、今回は、ちょっとミーハー的に頂いてしまった感が否めず、少し反省もしました。
  各地のお寺や神社では専用の御朱印帳も販売されており、これがまたなかなかどれも渋くて、こちらも集めたくなりました。

  福を授かり、お腹も満たされ、日々の運動不足の解消と京都東山の独特の癒し空間にも触れることができて本当に大満足の1日でした。
  寒空を避けてできれば暖房の下でぬくぬくと・・・となりがちな今日この頃ですが、散歩がてらにみなさまもいかがでしょうか。

寺前  愛子(2011年2月14日記)


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