大学生活


  この度このブログを書かせていただくことになりまして、さて何を書こうかと悩みましたが、最近読んだ本のせいで大学生活が懐かしくなり、私が学生のときから始めた居合道について書かせていただきます。

    私は、京都大学におりました頃、京都大学体育会居合道部に所属しておりました。「そもそも居合って何?」と思われる方が大半だと思いますが、居合道とは、日本刀を用いた武道の一つでして、「そこにいる」と想定した敵と対する術を学ぶ型稽古を行います。

    私が子どもの頃は、飛んだり跳ねたり一度に九連撃を加えたりする某歴史物剣術漫画が流行っておりましたので、同世代の方は「居合」という言葉に聞き覚えがあると思います。
でも、飛んだり跳ねたり切った摩擦で燃えたりはしません。ただ、決められた型を繰り返し稽古し、正確な動作を修得することを目的に鍛錬するのみです。

    「それって何が面白いの?」と聞かれることが多いですが、それは私にも分かりません。何で私はかれこれ9年間も続けているんでしょうね。

    けれども、確かにぱっと見ではシュールな武道ですが、修練を積んだ剣士が行う居合型は本当に格好いいものです。私が大学で居合道部に入部しようと思ったのも、見学会で当時既に四段を取得していた先輩の型を見て、精悍な雰囲気に惹き付けれらたからです。私自身もそのような業前を身に付けたいから現在も道場に通って稽古を続けているのだと思います。

    居合道でも実は地方大会が多く開催されています。最近では大阪居合道大会に出場しました。このような地方大会に出ると、学生時代に切磋琢磨した他校のライバルや仲間達に会えるので、本当に楽しいです。

    私が最近読んだ本というのは、人にはとても説明できないサークルに所属する学生が京都を舞台に東西南北4つの大学で対抗戦を繰り広げるというもので、居合道部も似たような境遇でしたので、懐かしくなってしまったわけです。
マイナー競技ゆえのシンパシーを感じられる方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。




青野  理俊(2011年4月25日記)


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