弁護士会ブログ

異文化


  旅行が好きで、学生時代はバックパック(大きなリュックサック)をかついで国外に飛び出すことがたびたびありました。毎回海外ならではのちょっとしたハプニングを期待して行っていたのですが、時折笑えないような事件に巻き込まれることもありました。
  
  ある年の夏、モロッコに行ったときのことです。モロッコに限らずイスラム圏内には「ハマム」と呼ばれる公衆浴場が数多くあります。ハマムで旅の垢を落とすのが好きな私は旅行中よく通っていました。そのときもタオル片手にハマムへ行ったのですが、そこは初めて行くところでした。
  広い浴室にいたのは現地人らしき中年男性が2人だけ。肩を並べて仲良く話している様子でしたが、私に気づくと、熱心に話し掛けてきました。せっかく話し掛けてもらっても現地語が分からない私は申し訳なく思いながら、ひたすらニコニコして頷くだけでした。すると2人は近づいてきて、私の両脇に座りました。それまであれだけ猛烈に話しまくっていたのに、急に無言になって私を見つめてくる2人。しかも不自然に身体を密着させて。私が不穏な空気を察知して立ち上がろうとしても時遅しでした。アラブ戦士の末裔達は私の肩を掴んで後ろに引っ張り、上から覆い重なってきました…。
  

  必死に抵抗してなんとか逃げ出すことができましたが、とにもかくにも、灼熱のモロッコでの身も凍るような体験でした。後で知ったことですが,ハマムには同性愛者がよく集まり,彼らの社交の場としての機能も果たしているそうです。

いつかこの経験を仕事に活かしたいものです。



後藤  周平(2011年5月9日記)


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