弁護士会ブログ

弁護士会釣り部釣行記 真夏の釣行記~シロギスを釣ろう~


  京都弁護士会釣り部とは、勝手に数名の弁護士で釣り部と名乗っているだけで、決して公的な存在ではない。

1、釣った第一号は…
  ある年の8月5日の午前6時半頃、N村T雄弁護士は、自分の手を食い入るように眺めていた。「何でこんなことになったんやろ、中君。」
「ぼけっとしてるからじゃないですかね。」
  N村T雄弁護士の指には、シロギス釣りの針が、深く深く突き刺さっていた。朝日を浴びて、針が銀色に光り輝く。
  「釣るのは、魚のはずやったんやけどなぁ…。自分釣ってしもた。」

2、若狭小浜へ
  8月4日の午前4時にN村T雄事務所の下で集合した我々(N村T雄、中隆志、Y田S司、Y野K介、M川T広、N之宮Y人  各弁護士、敬称略)は、深夜の朽木村を抜け、途中でお姉さんをくどいている暴走族を見たりしながら、福井県の小浜の砂浜にやってきたのであった。
  「中君、釣りがしたいんや」前からこのように言っておられたN村T雄弁護士を筆頭に、釣りがしたいという連中と、昼休みに仕事もしないで三条の釣り道具屋で道具を仕入れて、シロギスを釣りに来たのである(普段は仕事していますので…)。
まず、現場に到着して驚いた。釣り情報誌では綺麗な砂浜があるはずが、護岸工事がされ、防波堤と化していたのであった。工事をする必要もないであろうに、まったく日本の政治は土建屋中心である。
  そんなことで怒っていても仕方がないので、下は綺麗な砂浜のままであるし、キスがいないということはないだろうということで、海辺のモーテルの下あたりで釣り始めたのであった。
初心者のために、糸を私が結んで仕掛けを渡して、自分の仕掛けを作り始めていた時、Y田S司弁護士に仕掛けを結んでもらい、投げる練習をした後、釣り始めたN村T雄弁護士は、いきなり指に針を食い込ませてしまったのであった。しかも、私がさんざん注意をしていたその数分後に、である…。

3、針は危険だ
  釣り針は、魚の口からすぐに抜けないよう、カエシ(モドリともいう)がついており、人間の肉に食い込むと、なかなか抜けず、場合によれば、外科的な手術が必要なこともある危険なものなのである。
  N村T雄弁護士の指の針もなかなか抜けない。
  N村T雄弁護士は、とうとう、針をつけたまましばらくいることにした。
「Y田君、京都までこのまま帰って京都で医者にいくわ」
  針を刺した手ではたばこも吸いにくそうであるが、まだ朝の6時30分で、医者は開いていないし、とにかく、皆自分が釣りたいこともあり、N村T雄弁護士をそのままに、釣りを始めることとした。一番いい時間帯は、指釣り騒動で過ぎてしまった。日が完全に昇ると、魚はあまりエサを食わなくなる。早くしなければ。

4、当日の釣果は…
  しばらく釣るが、M川弁護士が第一号として外道のふぐを釣り、N之宮弁護士が超ミニサイズの真鯛を釣った外は、キスが釣れない。
  私は、釣り場を少し移動して、高台になっている防波堤の方に行くことにした。
  このあたりでいいか…。
  軽く竿を振ると、仕掛けが飛んでいくのが見える。あまり遠くまで飛ばなかったようだ。
  投げ釣りの場合、置き竿にして、魚が食いつくのを待つ方法と、人が歩くくらいの速度で仕掛けを手元に引き、魚を広範囲に探る引き釣りの方法がある。数を釣るなら、絶対に後者の方が有利なので、私も少しずつ仕掛けを引き出した。
  すると、ぶるるんと、魚が食いつく気配。しかも、この手応えはキスのもののようである。できすぎてはないかと内心思いながら、仕掛けを巻き取ってくると、パールピンクに輝く魚体が水中に見えた。
  第一号のキスである。シロギスは、もともと綺麗な魚であるが、今つり上げたキスは、その中でも綺麗な魚体である。日本海の澄んだ水が、このような綺麗な魚体を作り上げるのであろうか。
  第一号をつり上げた喜びとともに、皆のところに戻ると、ちょうど、N村T雄弁護士の指の針が抜けたところであった。あれから、歯でかんで、1人で頑張っていたらしい。野生児である。
指の針も取れたので、皆で釣り座を移動し、釣り始める。この間に、N村T雄弁護士のために薬を買いに行っていたY田S司弁護士も戻ってきた。この優しいY田弁護士に、「お~い。Y田君、早よ釣らなあかんで~」と大声で叫んでいたのは、N村弁護士だった。
  普通、怒られんで。でも怒らない優しいY田弁護士。

  高台に移動後、ぽつぽつ釣れるようになってきた。
私にシロギスがダブルで来たり、Y田弁護士も、Y野弁護士も、N村弁護士も、N之宮弁護士も、次々とキスやヒイラギ、ベラを釣り上げていく。
  普段気の短いN村T雄弁護士は、頭に白いタオルを巻き(この格好のまま自宅に帰ったところ、奥さんから、「バカボンのパパみたいな格好をして…」と言われたそうである)、短パンにTシャツという出で立ちで、皆が疲れて休憩している間も、黙々と釣り続けた。魚が釣れなくとも、海や、竿や、エサのせいにせず、黙々と釣り続けるその姿を見て、私とY田弁護士は、N村弁護士を見直したのであった。
  しかし、唯一人、釣りに飽きて、ハンモックで揺られていたM川弁護士は、ふぐを釣った以外は、全く釣れず、昼を過ぎると、「もう終わりましょうよ」とお昼ごはんの催促に来ていたのであった。
  その後、昼が過ぎたあたりで、本当に釣れなくなったので、納竿することとし、その後、焼き肉の準備をしてきていたので、近場のキャンプ場で焼き肉を始めることにした。

5、焼き肉はうまいよ
  キャンプ場は、海のそばに位置していたこともあり、水着のカップルが多かった。
  にもかかわらず、おじさん六人で、周囲に煙をまき散らしながら肉を焼いていた我々は場の雰囲気にそぐわないこと甚だしいことこの上なかったであろう。
  しかし、外で食べる肉はうまいし、量も食べられるもんである。三キロの肉と野菜、ウインナー、にんにく、焼きそばがたちどころに胃袋に収まっていく。
  その後、汗を流すのに風呂に寄り、帰りは綾部を経由して帰ってきたのであった。

6、最後に   当日の釣果は数的には物足りないが、大いに遊んだ一日であった。
なお、魚は六人で分けるには少なかったので、N村弁護士に贈呈することとし、キスは一夜干しで、ベラは南蛮漬けにして家族で食されたということであった。
  次は、冬場にカレイを釣りに行こうと、心に決める我々であった。


中  隆志 (2012年12月28日記)



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