この冬、東北の実家に帰省しました。


  親に、「今年はとても寒いので、暖かい格好で来るように。」と言われましたが、これでも東北育ちなので寒さなんて平気だと思っていました。
  しかし。
  東北の冬は寒かった。寒すぎました。京都も寒いですが、やはり東北は寒い。 雪こそないものの、新幹線から駅のホームに降りた瞬間、思わず声を出してしまいました。
  自分が高校生だった頃、こんな寒さの中、生足ミニスカートで自転車をがしがし漕いだり、駅のホームで長々と立ち話したりしていたなんて信じられません。明らかに服装と季節が不一致です。
  若かったなぁとしみじみ思います。もちろん「歳をとった」なんてまだまだ言うつもりはありませんが、着実に自分も変わってきているのだと感じました。

  そういえば最近、映画の「レ・ミゼラブル」を見ました。
  追う者と追われる者の信念のぶつかり合いに息をのみ、どんどん映画の中に引き込まれてしまいました。
  私は小学生の頃、この作品を児童文庫で読み、女の子のハッピーエンドの話のように記憶していましたが、実は人生についての深い話だったのですね・・・。
  

  こんな風に、昔の記憶と比べて「再発見!」と思うことが最近多くなった気がします。今過ごす毎日も後で振り返ってみたら、また何か違った見方ができるのでしょう。その時は少しでも「成長したなぁ。」と思えるようになっているといいのですが。とりあえず、「レ・ミゼラブル」の原作でも読み直してみようと思います。

伊藤  紗耶子(2013年2月22日記)


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