好きなモノ、好きなコト


いろいろなものを好きになるが、長続きしない。

ここだけの話(というほどのことでもないが)、私は子供の頃からの巨人ファンだ。いや、巨人ファンだったといったほうがよい。
その昔、東京で勤め人をしていた頃、よく仕事帰りに野球観戦をした。職場から東京ドームまで歩いて10分という立地に加え、どこからか巨人戦のチケットを入手してくる野球好きがいるというすばらしい環境だったのだ。当時は、第2次長嶋政権の黄金期。斎藤、槇原、岡崎、村田、川相・・・懐かしすぎる!
それに比べ、今の巨人軍といったら。村田は村田でも、村田修一は元横浜だし、ソフトバンクから杉内がやってきて、今年からは大竹や井端まで巨人の選手らしい。
ほかの球団で活躍していた選手が巨人のユニフォームを着ているのを見ても、全くテンションは上がらない。強ければいいのか?フリーエージェントのせいで、私の野球熱は急速に冷めてしまった。

話は変わるが、私はミスチルと同世代だ。御多分にもれずミスチル信者となった。『花‐Mement- Mori』を初めて聞いたときには、「この曲、私のこと歌ってない?」と恥ずかしい勘違いをしたものである。ただ、そういいながらも、いつも通り関心は簡単に拡散してしまい、友人に洗脳されて小沢健二の世界にはまり込んだ。ライブに何度も出かけ、名曲『ドアをノックするのは誰だ?』を友人の結婚式で歌おうと企て、ギターを購入した。結局、『ドア・ノック』は難しすぎたし、その友人は結婚しなかった。その後、19、ゆず、スピッツの時代がおとずれたが、今は、夢中になれるものがない。

本当に、一つのことに集中するのは、難しい。好きなことですらそうなのだから、いやいや始めたものには、すぐに飽きてしまうのも無理ないことだろう。私は、元旦にある目標を立て、今年中に達成しようと目論んでいる。とはいえ、もともと思考がマイナス方向に傾きがちなだけに、うまくいきそうになければすぐにあきらめてしまう予感もある。無理やりにでも「すごく好き、すごく楽しい」と思い込んで頑張ろう。
どうせ、人生なんて勝手な思い込みで成り立っているのだから。

守田  恵(2014年2月28日記)


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