将棋


プロ将棋には、七つのタイトル戦がある。
竜王戦・名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦。
このうち、棋王戦と王将戦が現在進行中である。

棋王・王将のタイトルを保持するのは、渡辺明二冠。
昨年まで竜王戦を九連覇していた実力者である。
渡辺明二冠の棋風は、「自陣を堅く囲い、細い攻めを繋げる」というもの。

この「自陣を堅く囲い、細い攻めを繋げる」という方法は、
弁護士業に通じるものがある。
すなわち、
「自陣を堅く囲う」とは、
相手方の主張や証拠に対し、徹底的に防御すること。
「細い攻めを繋げる」とは、
通りそうにない主張を、どうにか法的に構成し、裁判所に認めてもらうこと。

無理やりこじつけた感は否めない…。

しかし、私が渡辺明二冠の将棋を観戦して高揚感を覚えるのは、
こういったところに理由があるのかもしれない。

ちなみに、法律関係者の中に、ちらほらと将棋好きの方をお見受けする。
最近では、首都大学東京准教授の木村草太先生が観戦記を御執筆されている。

私も一度でいいからプロ将棋のタイトル戦を間近で観戦したいものである。

竹中  重治(2014年2月14日記)


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