犯罪被害者支援委員会

犯罪被害者支援委員会は、平成12年にできた比較的新しい委員会で、犯罪被害者の方を支えるための諸活動を行っています。例えば、犯罪被害者支援にかかわる各種研修の実施、支援の方法をまとめたハンドブックの作成・配布を行い、弁護士による被害者支援を広め、その充実を図るための活動をしています。また、京都犯罪被害者支援センター、検察庁や警察の被害者支援の担当者とも連携し、被害者の方への支援活動が、より一層充実したものとなるよう努めています。特に、近年は、被害者参加制度(一定の犯罪について、刑事裁判において被害者が当事者として参加する制度)が始まるなど、犯罪被害者に関する新しい制度の整備が進んでいます。これらの新しい制度がより実効的なものになるよう、関連する機関と意見交換などもしています。

私たちの活動の中でも中心的なものの一つが、犯罪被害者支援相談です。
これは、犯罪被害に遭われた方から申し込みをいただくと、原則として2名の弁護士がペアになり、面談での法律相談を初回無料でさせていただくというものです。この相談を担当する弁護士には、事前に犯罪被害者支援委員会の研修を受講することを義務づけており、二次被害(被害者の方が、犯罪により直接の被害を受けた後、これに引き続く捜査・裁判等においてさらに負担や苦痛を被ること)が生じることのないよう配慮しています。

法律相談の結果、弁護士による援助を希望されるときは、相談を担当した弁護士に依頼することもできます。その場合の弁護士費用については、被害者の方の経済状況や、援助の内容によっても異なりますが、国費による弁護士の選定制度や法テラスを利用するなどして、弁護士に依頼するための経済的負担を軽くできることもあります。

もし、不幸にして犯罪被害に遭われた場合には、まずは犯罪被害者相談にお申し込み下さい。